「原酒」とはお水を足していない、アルコール度数の高い日本酒
ラベルにもよく書いてあるのが原酒という言葉。日本酒は通常、最後に水を加えて造られます。
日本酒が出来上がった時のアルコール度数はだいたい18%前後。そこから水を足して15~17%くらいになるように調整します。
この加水の作業をしないで出荷されるものを「原酒」といいます。
原酒は水を加えていない分、通常のお酒に比べるとアルコール度数が高くなります。
原酒の味は?
原酒はお水を加えていない分、味も香りも濃厚なタイプとなります。
お米由来の甘味とうま味を感じやすいので、「甘口」と判断される方も多いです。
一方でアルコール度数が高いので、力強い飲み口となります。
日本酒好きには人気の原酒ですが、初心者の方やお酒が強くない方は疲れる、酔っぱらいやすいというリスクもあるので、少し日本酒に慣れてから挑戦されることをオススメします。
発酵力の弱い酵母を使って、原酒でも低アルコールタイプのものもありますので、ひとくくりに「原酒はガツンと系」とも言えませんが。。
「原酒」とラベルに書いてあったら一度、アルコール度数がいくつあるか確認してみてください。
17度から18度あるものはしっかりタイプと言えるでしょう。
原酒の楽しみ方
加水しない、火入れもしていないものを「生原酒」と呼び、フレッシュ感もありながらしっかりとしたアルコール感や分厚さを感じることが出来ます。
原酒はそのまま飲んでもいいのですが、自分で水を足したり氷をいれてみても楽しいんです。
でも原酒の場合、本来加水されるべき水が入っておらず、アルコール度数が高いので水や氷を追加していいんです。
そもそも日本酒はアルコール度数が高い。
加水されている通常のタイプも15~16%の物が多いです。
お酒の味が強くて飲みにくいなー、と思ったら、原酒じゃない日本酒も水で割ってもOKです♪
氷を入れることを前提にしているお酒。木下酒造
玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー)
日本酒通の間では有名過ぎるこのお酒。玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー)。
ブルーボトルとペンギンラベルが涼し気なこちらのお酒は、夏限定で出回る商品です。
夏限定の理由は…名前の通り、氷を入れて飲むことを前提としているから。
ラベルには無濾過生原酒と書いています。爽やかボトルとは裏腹に、濾過も加水も火入れもしていない、濃厚な日本酒タイプです。
そもそも夏に出回る一般的な夏酒のアルコール度数は、12~15%くらい。
蒸し暑い時にどっしりとした味だと疲れちゃいますからね、通常のものよりもアルコール度数が低く、軽い飲み口に造られているんです。
原酒であるIce Breaker(アイスブレーカー)に氷を入れることで、アルコール度数を下げながら冷たい夏酒が楽しめます。
炭酸で割っても爽やかに飲めますよ。
注意点は繰り返しになりますが、原酒は通常よりアルコール度数が高いので酔いが回りやすいこと。
加水していない分、まろやかで甘味を強く感じるものも多いです。
やわらぎ水をしっかり飲みましょう。