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糖質が多い日本酒は太る&痛風の原因?噂の真相を徹底調査!

ナホ
ナホ
「日本酒飲みに行こう」と誘ってみても、「いや、日本酒は太るから…」とか「プリン体がねー、焼酎なら付き合うよ」等とやんわり断られることがあるのよね。。

日本酒は太りやすい?

日本酒のカロリーは他のお酒と比較してどのくらい高い?

日本酒の原料はお米だから糖質が多そう、カロリー高そうと思っている人も多いですよね。

実はお酒のカロリーは原料では無く、アルコール度数に比例して高くなります。

まず比較値として白米お茶碗1杯のカロリーと糖質値↓

  • カロリー約300kcal
  • 糖質約66g

そして下記はお酒の種類別カロリー一覧表です。

今回はカシオのホームページにお酒のカロリー計算が出来るページがあったので、100mlでの数値を出してみました。上から低カロリー順に並べています。

アルコールの100mlあたりのカロリー

ビール 40kcal
ワイン 72kcal
純米酒 102kcal
純米吟醸 102kcal
吟醸酒 103kcal
本醸造 106kcal
紹興酒 127kcal
焼酎(25%) 141kcal
梅酒 162kcal
ウィスキー 225kcal
ブランデー 225kcal
ジン 266kcal
ウォッカ 228kcal

青い背景でくくっているのが日本酒部分。
特定名称酒の違いによって多少差はあるものの、大体102kcal~106kcalとなっていますね。
ビールやワインに比べるとややカロリーは高めですが蒸留酒に比べると低いです。

一方、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウォッカは200kcalオーバーです。

はてなのカエル
けろりん
じゃあやっぱりビールを飲むのが一番太らないってこと?
笑顔のたま先生
たま先生
実はそうとも言えません。最初に言った通り、お酒のカロリーはアルコール度数が高くなるのに比例して高くなります。

 

蒸留酒は醸造酒を蒸留して造るので、よりアルコール度数が高めになります。
そして、アルコール度数が高いタイプは量をたくさん飲まない(飲めない)ですよね。

ウィスキーをショットで提供するお店の場合、シングルで30ml、ダブルで60mlです。

日本酒は醸造酒の中ではアルコール度数が高めです。
なので一人分で半合(90ml)・1合(180ml)までで提供されることが多いです。

一方、ビールの場合はどうでしょうか。

100mlでは40kcalですが、居酒屋で中ジョッキ一杯頼むと大体500ml。
単純計算で200キロカロリー

軽くウィスキーダブルのカロリー超えてきます

しかめっ面のカエル
けろりん
た…確かに…。

しかもビールの場合はおかわりをする方がおおいのではないでしょうか。そうすると生ビール2杯=400キロカロリー。

日本酒の場合は2合飲んで367キロカロリー。

このくらいでご飯茶碗1杯分のカロリー以上になります。

生ビール2杯の方が、軽く飲めそうな気がしませんか。

結論としては

カロリーの低いお酒は量が飲める分、他のお酒のカロリー摂取量と変わらなくなる

ということです。

そしてお酒のカロリーは食品のカロリーと違い、すぐに熱として消費されます。
お酒を飲むと身体が熱くなりますが、これはアルコールのカロリーが体内から熱として放出されているからです。

カロリーの高いウオッカが寒い地域で造られ、飲まれているのも納得ですよね。

つまり、アルコールのカロリーそのものは体内に吸収されにくいんです。

 

  • お酒のアルコール度数
  • ビール⇒4~8%
  • ワイン⇒(白ワイン 9~14%赤ワイン 11~15%
  • 日本酒⇒15~17%
  • 紹興酒⇒15~16%
  • ウィスキー・ブランデー⇒40%~
  • ジン・ウォッカ⇒40%

 

笑顔のたま先生
たま先生
大体の目安ですが、お酒の種類によってウィスキー・ジンやウォッカ等は蒸留酒なのでアルコール度数が高いですね。ウォッカの種類によってはアルコール度数96%なんてものも!
しかめっ面のカエル
けろりん
…口燃えそう。確かにそんなアルコール度数が高ければ少ししか飲めないね。

つまりビールのカロリーは低めな分、量が飲めるから結果的に日本酒や蒸留酒よりもカロリー摂取は高くなりがちってことだね!
笑顔のたま先生
たま先生
そうです。なので「日本酒は太りやすい」は間違いということになります。

日本酒は糖質が高い?

今度は糖質で比較してみましょう。こちらは食品成分データベースを参考にしてみます。

100gあたりに含まれる糖質量

ビール(淡色/黒) 3.1g/3.6g
ワイン 0.1~0.2g
純米酒 3.6g
純米吟醸 4.1g
吟醸酒 3.6g
本醸造 4.5g
紹興酒 5.1g
焼酎(25%) 0g
梅酒 20.7g
ウィスキー 0g
ブランデー 0g
ジン 0.1g
ウォッカ 0g

日本酒の糖質は梅酒、紹興酒についで高い数値となります。

ご飯一杯の糖質は66gでしたね。

例えば純米酒の糖質が3.6gなのでご飯一杯分の糖質を摂ろうと思うと、約1升(1800ml)飲んでやっと同じになります。(3.6g×18=64.8g)

毎日それだけ飲めば糖質過剰摂取云々以前に別の健康被害が出ます(笑)

糖質を気にして日本酒を飲むか飲まないかより、「どのくらいの量を飲むか」を気にしてください。

笑顔のたま先生
たま先生
日本酒を飲んだからと言って、それが原因で太るということはありません。

お酒飲んで太る原因は、一緒に食べるおつまみの方が問題。

ビールと合うおつまみの組み合わせというと、餃子やピザ、揚げ物など脂っこい料理を好む方が多いですよね。

ナホ
ナホ
鉄板の組み合わせだよねー

では、お酒と飲む時に皆さんがよく食べられると思われるおつまみのカロリーも見てみましょう。
居酒屋さんで一品で注文すると出てくる量を想定してます。

こちらのサイトから検索しています。https://www.asken.jp/calculate(あすけん)

フライドポテト(Mサイズ) 320kcal
焼き餃子(100グラム) 263kcal
カキフライ5個 394kcal
串カツ盛り合わせ
1人前5本(豚・玉ねぎ・ウズラ・アスパラ・レンコン)
475kcal
ポテトサラダ(小鉢一杯) 175kcal
びっくりするカエル
けろりん
揚げ物のカロリー高っ!
汗をかくたま先生
たま先生
お通しでよく出てくるポテトサラダなんかも、お店メニューは舌ざわりがまろやかになるように、マヨネーズたっぷり使われていますよね。

日本酒に限らず、お酒飲んで「太る~!」って言っている人はやっぱり料理もしっかり食べてます(笑)

ナホ
ナホ
お酒が美味しいと箸も進むもんね。。

お酒を飲むときは高たんぱく、低カロリーなおつまみを意識してチョイスするようにしましょう。

 

笑顔のたま先生
たま先生
味付けの薄いもの、たんぱくなもの(豆腐料理、白身魚、枝豆等)は爽酒系と相性がいいですよ♪

 

日本酒は痛風の原因になる?

もうひとつ、日本酒はちょっと…と言う人に多いのがこれ。「痛風が心配だからプリン体の多い日本酒は控えている」という声。

アルコールのプリン体の数値を見てみましょう。
食品・飲料中のプリン体含有量の数値は下記サイトを参照しています。

アルコール飲料中のプリン体含有量(公益財団法人痛風・尿酸財団HPより)

アルコール飲料中のプリン体含量(mg/100mL)

ビール 3.3~6.9mg
ワイン 0.4mg
日本酒 1.2mg
紹興酒 11.6mg
焼酎(25%) 0mg
ウィスキー 0.1mg
ブランデー 0.4mg

日本酒のプリン体含有量は約1.2mgとなっています。蒸留酒に比べると確かに数値は若干高めとなっていますね。
しかし、醸造酒の中では紹興酒・ビールに比べると低めとなっています。

日本酒だけが名指しされるほど、プリン体含有量が多いとは言えませんね。

では食べ物はどうでしょうか。

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、

食品はそのプリン体含有量に応じて、

300mg以上  極めて多い
200~300mg  多い
50~100mg  少ない
50mg以下  極めて少ない
と分類されています。

とあります。

含有量が(200mg/100g)を超えてくると、プリン体が多いとされるんですね。
この分類を参考に、こちらの表から200mg越えの食品をピックアップすると…

プリン体の多い食品(公益財団法人痛風・尿酸財団HPより)

肉類 豚肉レバー 284mg
牛肉レバー 219mg
鶏肉レバー 312mg
魚類 カツオ 211mg
マイワシ 210mg
貝・軟体動物 大将エビ 273mg
オキアミ 225mg
干物 マイワシ 305mg
マアジ 245mg
サンマ 208mg
乾燥食品 カツオブシ 493mg
ニボシ 746mg
干ししいたけ 379mg
酒の肴 イサキ白子 305mg
あんこう肝(酒蒸し) 399mg

となります。

ほほーのかえる
けろりん
レバーや肝系はプリン体含有量が多いんだね。
汗をかくたま先生
たま先生

成人が一日で摂取してよい目安は400mgだそうです。あんこう肝(酒蒸し)は100gあたり399mgですから、一品頼んだらそれだけで摂取量オーバー…ということになります。
お酒の肴としては美味しいんですが、食べすぎには注意が必要です。

ナホ
ナホ
糖分や脂分といい、美味しい食べ物って、健康面から考えるとちょっと…っていうもの、多いよねー
汗をかくたま先生
たま先生
プリン体は旨味成分ですからね。
ほほーのかえる
けろりん
出汁に使われるニボシやカツオブシ、干ししいたけはプリン体が高いね。
笑顔のたま先生
たま先生
ニボシやカツオブシをそのまま100g食べる方は少ないでしょうし、出汁として使用されてもガブ飲みするものではないので過剰反応する必要はありません。でも「プリン体含有量が多いんだな」と頭に入れておくといいでしょう。

 

いかかでしょうか。食品に比べると、アルコールに含まれるプリン体は多くありませんよね。

カロリーと同じく、お酒自体のプリン体数値よりも一緒に食べるおつまみを気にせよ。ということですね。

日本酒は蒸留酒に比べると確かにプリン体は高めですが、100mlあたり1.2mg程度です。
いくら蒸留酒を飲んでプリン体を抑えたからと言って、一緒に食べるおつまみのプリン体数値が高ければ意味がありません。

プリン体を摂取し過ぎると尿酸値が上昇します。尿酸値が上がるとそれが結晶になり、痛風の原因となります。
ただし、アルコールそのものが尿酸値をあげる働きがあるので、プリン体を気にするのであればアルコール摂取自体を控える必要があります。

プリン体がゼロだからって焼酎をガブ飲みしてしまっては尿酸値は上昇します。

太る、プリン体が増える!を日本酒のせいにしない!どんなアルコールであっても自分の許容範囲を超えた飲酒は厳禁。

笑顔のたま先生
たま先生
飲みすぎ・食べすぎを防ぐには以下のことに気を付けましょう

和らぎ水を一緒に飲もう

お水をたくさん飲むことで利尿作用が働きます。飲酒で発生する余分な尿酸を対外に排出しましょう。
また、お水を飲むことで肝臓でのアルコール分解を助けてくれます。
お水をマメに飲んでいれば、口さみしくてだらだらおつまみを食べてしまうことも防げます。

スピードを落として飲もう

飲みなれている方でも、美味しい日本酒があるとついスピードが上がってしまいます。
でもぐいぐい飲んでしまうと体内アルコール分解のスピードが追い付かず、すぐに酔っぱらってしまうんです。

怖いのが「酔いは後からやってくる」こと
アルコールは体温と同じ温度になって初めて吸収されやすくなります。冷たいお酒をぐいぐい飲んでいて、まだ大丈夫だからもう一杯!と追加注文し、そのお酒が運ばれてくるタイミングで急に酔いが回る…ということはよくあることです。

あなたの周りにも急に電源OFFになる人、いませんか??(笑)

一杯お酒を飲んだら水を飲みつつ一息いれ、ゆっくりと飲むようにしましょう。

燗酒を飲もう

最初はビール!それもいいと思います。先ほどの続きになりますが、冷たいお酒は酔いが遅れてやってくるので飲み過ぎてしまう恐れがあります。
燗酒なら飲用スピードも落ちますし、味もまろやかになってほっとした気分になります。

冷房などで冷えた内臓を温められるので、夏の燗酒もオススメですよ!

 

 

ナホ
ナホ
ちなみに私は日本酒大好き人間だけど、太ってないし、定期健診も問題無いよ!(エッヘン)
日本酒だけが極端にプリン体やカロリー数値が高いと言うならば、身体に影響出てるはずだよね!

 

全てに言えることですが、「極端になり過ぎないこと」が大切です。
適量の飲酒、飲食を心がけ、いつまでも健康的に美味しいものを食べたいですね。