そもそも鼻吸い器って必要なの?
赤ちゃんは抵抗力が無く、気温の変化やウイルス・細菌感染が原因で鼻水・鼻づまりの症状が頻繁に起こります。
また、保育園に入園すると集団行動により、鼻水風邪をもらってくることもしゅっちゅう。
鼻水吸引器はまだ自分で鼻がかめない赤ちゃんや幼児の鼻水を簡単に吸い出してくれます。
私は始め、「そんな使用頻度の高いものでもないだろう」と重要視していませんでしたが、間違いでした。
子供って鼻水・鼻詰まりトラブル、めっちゃ多いです。(というか、ズルズル・ガビガビしている日の方が多いかも…)
うちでは新生児からまず手動タイプ→ハンディタイプの鼻吸い器を使ってきましが、使い始めると便利過ぎて手放せず、2歳半にしてついに据え置き型鼻水吸引器も購入しました。
鼻水が溜まったままだと、喉に流れてしまい、ゼロゼロや咳き込みの原因にもなります。
また、風邪を引いて鼻水が多い時に、細菌やウイルスが鼻の奥と中耳をつなぐ管(耳管)を通って、急性中耳炎になってしまう可能性もあります。
赤ちゃんは鼻と耳の距離も近いですからね。
なので、こまめに鼻水を取ってあげることが必要です。
この記事では新生児~2歳の現在まで、鼻吸い器を一通り使ってみて分かったタイプ別の比較、メリットとデメリットをご紹介したいと思います。
鼻水吸引器3タイプ(手動・電動【ハンディ】・電動【据え置き】)の比較
鼻吸い器には主に3タイプあり、主に①手動、②電動【ハンディ】、③電動【据え置き】になります。
タイプ別の特徴をざっくり以下にまとめると…
鼻吸い器のタイプ | 音 | 吸引力 | 持ち運び | 価格(平均値) |
手動 | 自分が吸う音のみ | 弱い | 小さい・軽いので楽 | 500円~1,000円 |
電動【ハンディ】 | 小さい | 据え置きより弱い | 手動ほどで無いが楽 | 3,000~7,000円 |
電動【据え置き】 | かなり大きい | 強力 | 難しい | 10,000~20,000円 |
といった感じです。
電動【据え置き】>電動【ハンディ】>手動の順で吸引力が高く、コストも高くなります。
ひとつずつ見ていきたいと思います。
鼻吸い器 手動タイプ
実際に購入したもの;ピジョン 鼻吸い器お鼻すっきり
新生児の頃はこちらを使用していました。
親が口で吸って鼻水を吸い出すタイプですね。
当時は鼻水吸引の使用頻度が分からず、「とりあえず」で初めて買ったものです。
安いし、軽いし小さくて場所も取らない。これが購入した一番の理由でした。
使ってみた感想
赤ちゃんの鼻に挿入する側のチューブと吸う側のチューブは別になっているので、逆流した鼻水を吸い込む可能性はありません。
ただ、自分が息を吸い込まないといけないので吸引力が問われます。
さらに赤ちゃんの鼻水はいつもさらさらしている訳じゃありません。
風邪を引くとドロッとした鼻水になるので、思い切り吸い込まないと鼻水が取れません。
若いお母さんなら大丈夫かもだけど、肺活量・吸引力が衰えている高齢母にはキツかった…
あと、自分が思った以上に娘の鼻がいつもグズグズしていて、しょっちゅう吸わなければなりませんでした。
頻繁に吸うのに疲れたので生後半年くらいでハンディタイプに切り替えました。
鼻吸い器手動タイプ メリット
- 電動と違い、音や振動が無いので、寝ている時でも使える
- 軽い・場所を取らない
- 低コスト
- 構造がシンプルで洗いやすい
鼻吸い器手動タイプ デメリット
- 口で吸うので風邪が移る可能性がある
- ドロッとした鼻水はかなりの吸引力が必要
- 吸引力の調整が難しい
- くたびれる
- 月齢が上がって抵抗されるようになると難しくなる
鼻吸い器 ハンディタイプ
実際に購入したもの;Vancocon 電動鼻水吸引器
こちらは海外製のハンディタイプの鼻吸い器。日本のメーカーじゃないのでハンディタイプの鼻吸い器の中ではマイナーな方かもしれませんね。
「音が静か」ということとだったのでこれにしました。あとは電源部分のクマのイラストが可愛かったので…
吸い出し口のノズルは2種類。左がサラサラ鼻水用で、右がネバネバ鼻水用です。
本体に対して、吸い出し口がカーブしています。
この後ご紹介する据え置き型の鼻吸い器にも言えることですが、吸引ノズルを赤ちゃんの顔に対して90度にして吸い出すと、うまく吸い取れます。
顔と平行にして挿入した方が奥の鼻水が取れる気がしますが、鼻の構造上、90度にした方が奥の鼻水が取れるんですね。
ちょっと図にしてみました↓
鼻吸い器ノズルの当て方
このハンディタイプは本体を顔に近づけると、自然と90度に近い角度が付くので鼻の穴に当てやすかったです。
使ってみた感想
まずは手動タイプと違ってすごく楽です。抵抗はされますが、馬乗りになってしまえばボタン一つでスイッチが入るので、簡単に鼻水吸引できます。
ハンディタイプを選ぶ場合は顔に対して90度に当てやすいよう、本体部分とノズルにある程度角度がついてるものがいいかと思います。
鼻吸い器ハンディタイプ メリット
- 手動より吸引力が安定する
- 電池式なので移動・持ち運びが楽
- 音は静かめ
鼻吸い器ハンディタイプ デメリット
- 音が静かと言っても振動は伝わるので、子供が寝ている間の吸引は難しい
- ネバネバの鼻水は吸引に手間取る
- 電池式なので残量が減ってくると吸引力が弱る
鼻吸い器 据え置き型
実際に購入したもの;ベビースマイル メルシーポット
手動吸引鼻吸い器を買った時、据え置き型も横で販売していました。
…が、「たかが鼻水吸引するのに1万円なんて…」と据え置き型は購入候補にも入っておらず。
手動鼻吸い器の使用に断念した後、購入したハンディタイプがとても活躍してくれたのですが、2歳になるころには鼻水量も増えてきました。
ハンディタイプでは吸引力が物足りないかな?と思い始めたんです。
鼻吸い器の据え置き型は手動・ハンディと比較すると高額ですし、娘はすでに2歳過ぎ。
あと半年もすれば自分で鼻がかめるようになるかな…と今さら購入するべきなのか迷いました。
が、据え置き型は吸引力が段違いという口コミも多く、娘は相変わらずズルズルセコゼコしている…
据え置き型の鼻吸い器は花粉症の大人でも使用できるとあったので、「娘が使わなくなったら私が使えばいいや!」と購入を決意しました。(※私は杉花粉歴10年)
メルシーポットに決めたのは、据え置き型の中では比較的安価で評判が良かったためです。
もうひとつ評判が良かったピジョンの据え置き型と迷いましたが、仕様で吸引力を比較するとメルシーポットの方が吸引力が強いようです。
なによりまず吸引力を優先しました。
電動鼻吸い器ピジョンとメルシーポットの吸引力の差
電動鼻吸い器 | 最高吸引圧 | 吸引力の調整 |
メルシーポット | -83kPa±20% | 一定(調整不可) |
ピジョン | -80kPa±15% | 四段階まで調整可 |
届いたメルシーポット一式。
大きさはこんな感じ。思ったより軽いです。
裏面には吸盤の滑り止めが。テーブルに置くだけで本体の重みで簡単に固定出来ます。
使ってみた感想
まず、音はうるさいです…。娘も今だに怖がります。
あと、鼻水吸引するための準備が少し面倒でした。
鼻水吸引前にチューブ内を濡らすため、水を吸引しろと書いてます。
さらに鼻水吸引後もチューブ内の鼻水を吸引ボトルへ移動させるため、水を再び吸引…
って。面倒だな…(^^;
どうせチューブ外せるんだから使用前後にチューブだけ水洗いすればよくないですか?
という訳で私は使用前後に吸引ボトルに水は送らず、取り外したチューブ内に水道水をくぐらせ、洗ってます。
今のところ、それで問題無いし、簡単に使えてます。
そして実際の吸引力は…やはり評判通り、段違いですごい!です。
グズグズ鼻水が一瞬で吸引出来ます。ハンディタイプをずっと使ってきたからこそ分かる、この違い。
びっくりです。
ハンディタイプはネバネバ鼻水の場合、しばらく鼻の穴にノズルをいれてグリグリしないと取れないことも多かったです。
でもメルシーポットはノズルを鼻に当てれば、一瞬でシュボッという音とともに鼻水が出てきます。
この瞬間はかなり快感で、クセになります(笑)。
吸引力の調整は出来ませんが、ノズル側に「ベビちゃんクリップ」が付いていて、吸引パワーを溜めて一気に吸い出すことが出来ます。
吸引中、娘はずっと泣きますが、ホースにごっそり鼻水が入っていると気持ちいいいですね。
今は吸引終了後に「スッキリしたよねー?」と爽快感を必死にアピール中。嫌がらずに吸引器を使ってくれる日がくるといいな…
鼻吸い器据え置き型 メリット
- 吸引力抜群
- ネバネバ鼻水・鼻くそも一瞬でとれる
- コンセント式なので電池は不要
鼻吸い器据え置き型 デメリット
- 音が大きい
- 持ち運びには不向き
- 価格が高い
新生児から使える!赤ちゃん用ピンセット
ベビーピンセット
鼻水吸引器ではドロッとした鼻水は取れますが、乾燥した鼻くそは吸引が難しいです。
保育園では鼻水は拭いてくれますが、丁寧に鼻の穴奥まで見てくれません。
そうすると迎えに行く夕方にはいい感じに鼻がガビガビになってしまっているんですよね。。
固まってしまっている鼻くそはピンセットで取り除いてから鼻吸い器を使いましょう。
乾燥した鼻くその親玉を取るのは、ずっとこちらのピンセットにお世話になってます。
別のピンセットも色々使ってみましたがこれが一番使いやすい。
子供の小さい鼻の穴の中でもつまみやすく、ズルっと鼻くそが取れます。楽しいです(笑)
先端が丸くなっているので鼻の中を傷つけません。
プチプラなので予備をいつも用意しています。
子供ってこんなに鼻くそが溜まって詰まっている上、年中グズグズしているなんて産んでみるまで分かりませんでしたよ…。
なので何かしら、鼻水・鼻くそ対策グッズは持っていて損は無いと思います。
以上、赤ちゃん~子供の鼻水・鼻くそ対策用グッズの機能比較紹介でした。
実際使用した鼻吸い器まとめ
ねばつく鼻水が多いなら吸収力パワーがある据え置き型、鼻水トラブルが少ないならハンディタイプがひとつあれば安心だと思います。
そして高齢のお母様達に手動タイプはあまりおすすめしません。。
鼻水吸うのを頑張りすぎて、私は貧血になりました(–;)
現在は自宅で据え置き型、旅行や外出時はハンディを使う形で落ち着いています。
鼻吸い器を使用する場合、ご飯後やお風呂の後だと鼻の中が温まって吸引しやすいです。
購入を検討されている方はよろしければ参考にしてくださいね。