私はクワトロ検査の結果が良くなく、お医者さんに羊水検査に進むよう言われました。齢出産でしたが出生前検査に関して全く知識が無く、両方の検査を受けてしまいました。
今思うと高齢の場合はクワトロ検査は必要無かったかな。。と思います。
結果費用も高くついてしまい、もっと事前にちゃんと調べておけば良かったと後悔しています。
出生前検査は確定検査と非確定検査がある
出生前検査は必須ではなく、任意です。倫理的にも賛否が分かれる検査なので受けるか受けないかは旦那さんだけでなく、双方の両親とも十分話し合ったほうがいいです。
私は高齢だったため、まず産婦人科の先生にクワトロ検査を薦められました。
羊水検査という存在しか知らなかった私は、血液採取だけでダウン症の検査が出来るのであれば…と、割と軽い気持ちで受けてしまいました。
クワトロ検査(非確定検査)を受ける
実際の血液中の成分からダウン症の確率を割り出す方法です。
対象となる疾患はダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、開放性神経管奇形。
そして実際のクワトロ検査の結果は…
ダウン症候群(21トリソミー)確率が1/43。
出産時の年齢(40歳平均;約1/80)から倍近く高い確率の数値が出てしまいました。
先生からは「産まない選択肢があるなら中絶出来るうちにダウン症の検査に進んでください」と言われました。
「大丈夫だろう」と根拠のない自信で結果を聞きに来ていたので、想像以上の数値の悪さに半泣きに…
しかも旦那から「実生活で年齢差は気にしてなかったけど、奥さんが年上だとこういう場面でリスクがあるんだね」と言われ…
実際そうだから何も言えなかったけど私だって凹んでるのにヒドイ。。
後日、クワトロ検査の確率の割り出し方とか、クワトロ検査を受けた方のブログとかたくさん調べました。
…が、1/20でも大丈夫だった方もいるし、1/100でもお子さんがダウン症だった等、結局のところクワトロ検査は確率論でしかありません。
切り分け数値(平均値)は1/298ですが、じゃあ1/1000なら安心なのか?という疑問も出てきます。
どんなに分母の数値が大きくてもその中の「1」に当たる可能性はゼロではありません。
しかもこの検査は年齢や体重が確率計算に含まれるので、私のように高齢だと安心できる数値が出る可能性は少ないようです。
はっきり言ってクワトロ検査は不安を煽られただけでした。
費用は2~3万と安いですが、この検査をやるくらいなら、はじめから羊水検査で確定診断してもらったほうがいいと思います。
もうひとつの事前検査方法に母体血胎児染色体検査(NIPT)というものがあります。
クワトロ検査よりも、陰性だった場合の的中率は高いようですが、この検査も「確定」ではありません。「胎児がダウン症であれば産むことはできない」と決めているのであれば結局、確定検査を受けるしかありません。
賛否両論はありますが、私たち夫婦は子供がダウン症だった場合、「可哀相だけど見送ろう」と話していました。
羊水検査(確定検査)を受ける
羊水検査は流産の可能性が1/300程あるのでノーリスクではありません。
しかしクワトロ検査の数値が良くなかったため、確定検査である羊水検査へ進むことにしたのでした。
羊水検査はパスタみたいな長さの針付きの注射器をおなかど真ん中(おへその下あたり)に刺して羊水を採取します。
横腹あたりに刺すもんだと思ってたので「え?ど真ん中?」と動揺しました。
羊水検査はものすごく痛いという感想もあるようですが、思ったより大丈夫でした。重たい生理痛(鈍痛を感じるくらい)のような痛みがあります。
刺す瞬間は一瞬激痛が走りますが、一番痛いのはそのくらいであとは我慢できるレベルです。卵管検査の方がよっぽど痛かったです(あくまで私の感想ですが)
注射器で羊水を試験管2本分、採取されます。ゆっくりと取っていくので針がお腹に刺さっているのは1~2分間くらいでした。
羊水採取が終わった後、先生のほうを見ると顔面汗だく。検査を受けた日は18週目で赤ちゃんも動いてるし、赤ちゃんに針が刺さらないようにとか、ものすごく神経を使うんだろうなぁ。。
羊水を抜いた後は針を刺した場所にバンソコを貼ってもらって30分くらい横になったらもう帰れます。羊水検査ってもっと大変なもので、なんなら一日入院するのかな?と思っていたので拍子抜けでした。
羊水検査は結果が出るまでに2週間もかかります。この待ちの期間の長さと言ったら。。
結果が出る2日前が自分の誕生日だったのですが、まったく誕生日を迎える気分にもならず。
やっと検査結果が聞ける当日。夫婦二人で緊張しながらカウンセリングルームへ、結果は陰性。
「良かった…」と真っ先に夫がつぶやきました。なんだか久々にワントーン高い夫の声を聞いたな。
ちなみにこの段階で性別も判明します。結果レポートは染色体画像が載った一覧表が渡されるので、性別はお楽しみにとっておきたい方は事前に伝えておいたほうがいいです。
嫌でも性別を決める「X・Y染色体」の部分が見えてしまいますから。。
クワトロ検査、羊水検査の費用は?
出生前検査は保険がききませんし、補助券のようなものもありません。なので全額自腹で支払うことになります。さらに出生前診断は治療目的では無いため、医療費控除の対象とはなりません。
私の場合は
- クワトロ検査;約3万円
- 羊水検査;約12万円
でした。
羊水検査は事前のカウンセリングや検査代も含めて、の金額です。合計で約15万かかりました。
もし胎児がダウン症だったときに生まない選択肢もあるなら、クワトロ検査は受けずに羊水検査費用に当てたほうがいいです。
(…と、クワトロ検査を受ける前の私に言ってやりたい)