元きき酒師の日本酒講座と育児お役立ち情報ブログ

解毒や体質改善に重要な働きをする【酵素】について

酵素は生命活動に必要な働き(消化、吸収、代謝、排泄等) の化学反応を促進するタンパク質です。
この酵素が不足すると代謝機能や免疫力が落ちるため、毒素が体内に溜まり、身体のあらゆる不調につながります。
また、酵素は不妊体質の原因となるホルモンバランスにも重要な役割を果たしています。
酵素をうまく摂り入れ、若々しく健康な身体を維持しましょう。

酵素って?

酵素には三種類あります。
①消化酵素
食べたものを消化する
②代謝酵素
新陳代謝促進、免疫機能、解毒
③食物酵素
食物から摂り入れる事ができる酵素
(生野菜、発酵食品など)

①②の「消化酵素」と「代謝酵素」は、生まれた時から体内にあるもので、加齢によって減少する上、一日に生産できる量に限りがあります。
体内にある酵素は一定量ですが、③の「食物酵素」は外から補う事の出来る酵素です。

健康な身体でいるために、このふたつの体内酵素をなるべく減らさないようにしたいものです。
そこで大切な酵素を減らさないために、食べ物で補う必要があります。
酵素を外から摂ることで、若々しく健康な身体でいられるのです。

食物酵素は50~60度以上の過熱によって死滅してしまうため、生きた酵素を取るには「生」で食べる事が重要です。

代謝酵素と消化酵素は、暴飲暴食や不規則な生活によってバランスが崩れてしまうことがあります。

規則正しい生活を心掛けることで代謝酵素が活性化し、消化酵素の消費を減らす事ができます。
さらに外から補充できる食物酵素をうまく取り入れることによって、酵素の消費を減らす事ができます。

酵素で女性ホルモンを整える

女性らしい身体をつくったり、美しくいるための女性ホルモン。
エストロゲンとプロゲステロンのバランスは月経周期や妊娠だけでなく、体調や精神的にも影響してきます。

エストロゲン(卵胞ホルモン)
卵巣で作られ、卵子を育てて排卵まで活躍するホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)
卵巣の黄体や胎盤で作られるホルモンです。
黄体ホルモンは着床の準備を整え、体温を高温期に移行させて妊娠を維持する働きをします。

女性ホルモンは密接に作用しあっていて、バランスが崩れると不妊原因になるだけで無く、動悸やめまい、ほてり等の体調不良やイライラをひきおこしてしまいます。

そして、身体作りに大切なこのホルモンの原料になっているのがコレステロールです。
コレステロールは、たんぱく質や炭水化物と共に3大栄養素と言われる、脂肪に似た物質の事ですが、その原料であるホルモンを生成するために、酵素が必要になります。

ホルモンの生成には酵素が必要ですが、生の食べ物以外には酵素は含まれていません。ホルモンバランスを整えるためにも酵素を食物から摂取する事が大切です。

体内酵素を節約する方法

消化に負担をかけないこと

消化を助ける
毒素を排出する
細胞を再生させ、免疫力をあげる

これらの働きにもすべて酵素の働きがあります。

精製された砂糖や脂肪は消化に時間がかかり、未消化のまま胃や腸に残ってしまうことも。
そうするとその未消化のものを消化しようと、体内酵素がどんどん消費されてしまいます。

一日の酵素の生産量が一定のため、消化に負担がかかると代謝に回せる酵素が少なくなり、毒素を排出したり、免疫力を上げたりする事が出来ません。

消化に負担をかけないようにするには

●食べ過ぎない
●酵素たっぷりの食べ物を先に食べる
●ライフスタイルの改善

を意識しましょう。

コンビニ弁当、インスタント食品を避ける

長時間、腐敗しないように、コンビニ弁当には添加物が多く含まれています。
食品添加物は酵素の働きを阻害し、消化に負担がかかります。
また、市販のサラダもカットされてから時間が経っているので酸化している可能性が高いです。

逆に納豆や豆腐等の大豆製品は酵素も豊富な発酵食品でもあるので積極的に食べましょう。
発酵食品は体内環境を整える乳酸菌もたっぷり。体内酵素を消費しない、免疫力のある身体に導いてくれます。
歳を重ねるごとに積極的に酵素をとり、無駄遣いをしないようにしましょう。

酵素の上手な摂り入れ方

生で食べること(40度以下)

酵素は低温で働くものもありますが、ほとんどは体温と同じ、37度前後で最も活発になります。なので食べ物から酵素を取り入れたい場合は40度を超えないようにしましょう。

切ったり、調理したものはすぐに食べること

生の食べ物は切った時点から酸化が始まります。そのため、サラダの作り置きやコンビニサラダには酵素の働きが期待できなくなります。すぐに食べない場合は冷凍してしまいましょう。ただし、解凍を電子レンジや湯煎で行ってしまうと酵素が死んでしまうので、冷蔵庫や流水でゆっくり解凍するようにしましょう。

スムージーのように野菜をすりおろす事も、酵素を取り込むには効果的です。
人参や大根、トマトなど薄い皮のものは出来るだけ皮ごとすりおろします。
特に大根おろしにはアミラーゼやプロテアーゼ等の消化酵素が豊富に含まれているので、積極的に取りましょう。

※ちなみにおでんで大人気の味シミシミ大根は残念ながら酵素どころか、ビタミンCも煮汁に流れてしまって栄養価は期待できないようです。。

食物酵素をたっぷり摂ることで消化酵素を免疫機能、解毒に必要な代謝酵素に回す事が出来ます。
食物酵素を効果的に取り入れるには果物等は【食前】に食べると効果的です。
果物は腸に届くまでの時間が早く、後から食べる食べ物の分解するための消化酵素を手助けしてくれます。

私は今までは朝ごはんを食べた後、デザート感覚で果物を食べていましたが、今はまず果物を食べてから、おかずやごはんを食べるようにしています。

限りある体内酵素を無駄使いせず、食物酵素を取り入れながら、いつまでも若々しい身体をキープしたいですね😊