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市販の便秘薬でも大丈夫?赤ちゃんの便秘の原因と解消方法

5日間便秘は日常茶飯事

出産してから数か月、娘の便秘に悩まされました。機嫌は悪くないけれども自然にウンチが出ない状態

それでも生後1月目は綿棒で刺激すると毎回ちゃんと排便していました。それが2か月くらいになると刺激しても排便せず。。

母乳が足りていないのかなぁ、悩みつつと一日おきに綿棒で刺激しては排便を促し、様子を見る日々。ついには綿棒刺激でも便をしないまま最長記録の1週間が経過。

「腸閉塞とか肛門閉塞だったらどうしよう」と、さすがに心配になり小児科へ連れて行きました。
先生に聴診器を当てて診察してもらうと「お腹もゴロゴロ言って動いているし、腸に問題はありませんよ、おそらく生理的便秘でしょう」との事。

生理的便秘とは…

赤ちゃんは生まれて間も無くはおなかに力を入れてウンチを出す機能が未熟なため、腸の反射的な動きでウンチが出てきます。
それが腸が発達するにつれ、便を腸内に溜められるようになってくる過程で生理的に便秘になってしまうそうです。

産まれたての赤ちゃんって自分の意志で踏ん張ってウンチしてるんじゃないんだ…とちょっとびっくり?

原因は分かっても相談に来た段階ですでに便秘日数1週間。ひとまず浣腸されました?
「10分くらいでウンチすると思うから待合室で様子見てください」との指示。

待合室に移動するやいなや「ブリブリブリ!」とすごい音が。「えっ早くない!?」と、戸惑いながらオムツを外すと、ギャザーが決壊してはみ出るくらいの大量の軟便が出ていました。

「便秘の相談に行くので浣腸されるかもな」と予想はしていたので着替えは持って行っていました。
ただ、汚れるどころか下着もロンパースも再起不能なくらいウンチまみれになり、破棄する羽目になったのは予想外でしたが?
(生まれて初めての小児科デビューがウンチまみれとは…)

こんな爆発するくらいため込まないで小出しに排便してくれよ。。と思いながらも、娘のウンチが出て私も精神的に楽になりました。

赤ちゃんの便秘対策と薬

浣腸すれば排便することが分かったので翌日早速、市販のイチジク浣腸を購入。

イチジク浣腸

お医者さんには「あまり浣腸しすぎると癖になってしまい、浣腸無しでは排便しなくなるので多用しないように」と言われました。
「生理的便秘」と診断されてからは4、5日排便しなくても「もう少し様子みるか」と焦らなくなり、普段は綿棒刺激で排便を促し、1週間経過しても便が出ないようならイチジク浣腸を使用していました。※使用量は半量の5gでした。

マルツエキス

生後3か月経っていればビオフェルミンの顆粒タイプが飲ませられたのですが、便秘に悩んでいたのはまだ2か月の頃
飲ませられる便秘薬が限られていました。

ネットで調べると「マルツエキス」という便秘薬なら生後1か月でも服用できるとのこと。ドラッグストアで取り扱っています。(赤ちゃん本舗や西松屋では取り扱っていなかったです。)

質感も味もはちみつのような感じです。
薬的なものを与えた事が無かったので、とりあえずミルクに混ぜていました。
(※ミルクの味が変わってしまうので、薬類はミルクに混ぜないほうがいいみたいです。当時はそんなこと知らなかったのでいつも混ぜてしまっていました?)

あと、効果が緩やかなので、一日毎食後(毎ミルク後?)三回飲ませるといいです。
マルツエキスはうんちを柔らかくして排便を促すためのものなので、便秘解消というより綿棒刺激をして排便しやすくなった、くらいの効果でしょうか?

ビオフェルミン

3か月を過ぎたらビオフェルミンが服用できるので、そちらに切り替えました。娘に飲ませていたのは新ビオフェルミンS細粒タイプです。

ある時、娘が風邪を引いたので小児科に行った事があり、風邪薬と一緒にビオフェルミンRを処方されました。

「便秘気味でビオフェルミンはもう飲ませているから別に要らないのに…」と思いましたがよく見るとビオフェルミンの後に「R」の表記が。
普段飲ませているものは「S」となっています。

「…ビオフェルミンSとRの違いってなんだ?」と思って調べてみました。

ヒト由来の乳酸菌が配合されており、緩やかに腸の状態を整える事ができる。
お腹の調子が悪い時に飲むのではなく、日頃から飲み続けるほうが良い
便秘、軟便に効果的。

処方箋が無いと手に入らない、抗生物質耐性を持っている乳酸菌の製剤。

ビオフェルミンは乳酸菌なので、抗生物質と飲んでしまうと死んでしまいます。そうすると整腸作用がなくなってしまうのです。
しかしビオフェルミンRは抗生物質耐性を持っているため、抗生物質服用中でもお腹の調子を整える事ができます。

なるほど、ビオフェルミンRは薬と一緒に飲める乳酸菌なのね。

抗生物質によっては腸内環境が変わって下痢や便秘になる事があるため、一緒に整腸作用のあるビオフェルミンRが処方される事が多いそうです。

ビオフェルミンRを飲ませていた時は便秘娘が毎日快便だったので「ビオフェルミンRすごい!」と思いましたが、処方箋なので自分では買えず。。
ビオフェルミンRを飲み終わった後は引き続き、ビオフェルミンSを服用させていました。

綿棒刺激のやり方

便秘薬を飲ませていても中々排便は自力でしないので、綿棒で刺激してあげます。

綿棒の先にオイルをつけて綿の部分を肛門に差し込みます。オイルは食用オリーブオイルでもサラダ油でも問題ありません。綿棒は先端の綿部分が隠れるくらい入れます。

挿入した状態で円を描くように綿棒全体をゆっくりくるくると回します。
※ちなみにうちの娘はくるくる回すより、お尻の割れ目側にクッと力を入れて押すと排便する確率が高かったです。

便秘対策としては便秘薬を飲ませて、かつ3~4日に一度くらい、綿棒で刺激して強制的に排便させていました。それでもダメならイチジク浣腸、といった流れです。最長便秘日数は8日間かな。。

マルツエキスやビオフェルミンを飲ませ続けていると、綿棒刺激で排便する回数は増えてきました。

でも結局、生後半年くらいまでは自力で排便したことは無かったです?

離乳食も「腸活」を意識しましょう

離乳食を食べるようになってからはあまり便秘もしなくなり、今現在(8か月)は離乳食2回+ミルクと授乳ですが、2日間に一回くらいのペースで排便しています。

私は(日本酒含め)発酵食品が好きなので、娘にも納豆やみそ汁をよく与えてます。大豆発酵食品は腸活の万能フードですからね^^

娘も納豆は好きなようで大きい粒のままでもしっかり食べてくれますが、腸活目的ならこんな製品もおすすめです。
納豆が粉になっているのでベタベタせず、気軽に離乳食に混ぜられます。

あと、果物の場合はリンゴを与えてみましょう。ご存じの方も多いと思いますがリンゴは調の働きを正常に戻す作用があり、便秘にも下痢にも有効です。

今回は自宅で出来る便秘対策をご紹介しましたが、便秘薬や腸活を試しても中々改善しない場合はお医者さんに相談してみましょう。
私は初め、「便秘の相談になんて、行っていいのかな…」と躊躇していましたが先生曰く、子供の便秘相談外来はよくあることみたいですから…?